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加子会社でもサイバー攻撃被害、犯人による脅迫も - ヤマハ

ヤマハは、カナダの販売子会社であるYamaha Canada Music(YC)がサイバー攻撃を受け、個人情報などが流出した可能性があることを明らかにした。ランサムウェアによる被害ではなかったが、犯行グループより金銭の要求もあったという。

同社では、6月に米国子会社でランサムウェアによるサイバー攻撃の被害が判明。そのことを受け、同社グループの国内拠点15カ所、海外拠点40カ所についてセキュリティ状況を調査したところ、同時期にカナダ子会社も侵害を受けていたことが判明した。

現地時間6月21日に、加子会社のファイルサーバが外部から侵害された可能性があることを把握。同月24日に情報を窃取されていたことが判明した。流出内容については精査の段階にあるが、最大2000人分の個人情報が含まれている可能性がある。

具体的には、音楽教室の生徒や現地取引先関係者の氏名、メールアドレスなど約1800件が含まれる。また現地従業員約150人に関しては、社会保険番号、給与振込先、銀行口座番号などが流出したおそれがある。

データを暗号化する「ランサムウェア」による被害ではないが、犯行グループより現地法人の代表などに対して連絡があり、金銭の要求なども行われたという。

(Security NEXT - 2023/07/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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