Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「FortiOS」に判明したゼロデイ脆弱性で米政府が注意喚起

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、「FortiOS」の脆弱性が悪用されているとして、同国内の行政機関へ対策を講じるよう求めた。

現地時間6月13日に「FortiOS」および「FortiProxy」の「SSL VPN」機能に明らかとなった「CVE-2023-27997」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加したもの。

同リストに追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対応する義務が課されており、7月4日までに対応するよう求めた。また脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、すべての組織に対して注意を呼びかけている。

「CVE-2023-27997」については、Fortinetが現地時間6月12日にアドバイザリをリリース。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」と高く、重要度ももっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同社は、機器のアップデートや「SSL VPN」機能の無効化といった回避策の実施などを実施するよう求めている。

同社はゼロデイ攻撃が確認されていることを明らかにする一方、悪用は限定的としており、アドバイザリがリリースされた時点で侵害されたことを前提とする対応の必要性などは特に言及していない。

(Security NEXT - 2023/06/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サイクリングイベント参加者へのお礼メールで誤送信 - 栄村
サイトPWなど含む子育て家庭訪問事業の案内を誤送付 - 足立区
複数ECサイトで個人情報流出か、営業は再開 - ユニバーサルミュージック
「SonicWall SMA 100」シリーズに脆弱性 - アップデートが公開
「Progress Flowmon」に脆弱性 - 10月の複数アップデートで修正
WP向けプラグイン「Contact Form CFDB7」に深刻な脆弱性
サイト掲載ファイルに個人情報、紙媒体チェックで気づかず - 一関市
業務用PCが所在不明、端末入替時に紛失か - 日特建設
業務用PCから個人情報流出か、詳細を調査 - JRバス関東
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消