Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

未知の脆弱性で生じた通信障害、NTT東西に行政指導

総務省は、4月3日に発生した通信障害を受けてNTT東西に対して文書による指導を行なった。品質管理手法を抜本的に改善し、ベンダーとの連携強化を図るよう求めている。

両社において、4月3日に約2時間にわたり、光アクセスサービスやひかり電話サービスを一時利用できなくなったり、利用しづらくなる通信障害が発生したもの

「RFC」に準拠した特定条件に当てはまるマルチキャストの正規パケットが引き金となり、加入者収容装置116台において一斉に機器の再起動などが繰り返される状況に陥った。

すでに10年ほど販売されている汎用製品で、両社においても2018年以降導入しているが、同様の問題はこれまで発生したことがなく、当時メーカーも把握していない機器のソフトウェアに存在した未知の脆弱性が原因だったとしている。

緊急通報を取り扱うひかり電話の通信障害については、電気通信事業法における重大な事故にあたるため、事態を受けて両社は総務省へ報告書を提出していた。

(Security NEXT - 2023/05/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース