複数Apple製品が影響を受ける脆弱性 - 米政府が注意喚起
複数のApple製品が影響を受ける脆弱性について、積極的な悪用が確認されているとして米政府では注意喚起を行なった。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が、現地時間5月22日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へウェブレンダリングエンジン「WebKit」に明らかとなった3件の脆弱性「CVE-2023-32409」「CVE-2023-28204」「CVE-2023-32373」を追加したもの。
同リストに追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対応する義務が課されている。脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあるため、CISAでは対象機関に限らず、すべての組織に対して注意を呼びかけている。
これら脆弱性については、Appleが現地時間5月18日にMacやスマートデバイスなど同社製品向けに修正アップデートをリリース。公開時点で悪用の報告があることを明らかにしていた。
Macにおいては、「macOS Ventura 13.4」にて3件の脆弱性へ対処するとともに、「macOS Big Sur」「macOS Monterey」の利用者向けに脆弱性を解消した「Safari 16.5」を提供している。
また「iOS 16.5」「iPadOS 16.5」をリリース。くわえて「watchOS 9.5」「tvOS 16.5」でもこれら3件の脆弱性を解消した。さらに「iOS 16.5」「iPadOS 16.5」へ更新できないiPhone 6SやiPad Air 2以降の端末向けには「iOS 15.7.6」「iPadOS 15.7.6」を用意。「CVE-2023-28204」「CVE-2023-32373」を修正している。
(Security NEXT - 2023/05/23 )
ツイート
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開