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富士通Japanのコンビニ証明書交付サービスで不具合相次ぐ

富士通Japanのコンビニエンスストアのマルチコピー機を使用した証明書交付サービスにおいて相次いで不具合が判明している。

コンビニ交付サービスに関しては、横浜市において「Fujitsu MICJETコンビニ交付サービス」により別人の証明書が発行される不具合が3月27日に発生。同問題を受けて同社が点検を進めたところ、別の自治体で誤交付が判明したほか、5月に入ってからも誤交付の報告が寄せられている。

足立区では、横浜市で発生した問題とは異なるプログラムに不備が判明した。点検の過程で申請された住民とは別人の証明書が発行されるおそれがあるプログラムを発見。エラーログより影響を調べたところ、証明書2件を誤交付していたことがわかった。

誤交付を発見するきっかけとなったエラーについては、1月から3月にかけて3度にわたり同区より連絡を受けていたが、印刷は正常に終了していると同社では回答していた。

同区のシステムでは、住民記録データベースに登録された異動情報を、コンビニ交付システムの住民票データへ随時反映するが、連携処理と2件以上のコンビニ交付の印刷処理が同時に実行されると、一部印刷の処理待ちを誤って解除。異なる印刷イメージファイルを上書きする状態だった。

同不具合は、運用環境において3種類の条件を同時に満たす場合に生じるとしており、条件を満たすのは同区のみで、他自治体のシステムでは発生しない不具合だとしている。

(Security NEXT - 2023/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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