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職員が他課アカウントで不正アクセス、偶然1時間強で発見 - 伊東市

静岡県伊東市は、同市職員が庁内グループウェアに対して不正アクセスを行ったとして懲戒処分を行った。不正アクセスから1時間ほどで偶然発覚したという。

同市によれば、アクセス権限を持たない職員が、他課のアカウント情報を用いて不正にアクセスし、メールや添付ファイルを閲覧したり、一部ファイルを自身の業務用パソコンに保存していた。

同市では課ごとにアカウントを共有していたが、同職員は他課のIDとパスワードを推測。9月14日に複数回の試行を経たところでパスワードが合致し、同日13時過ぎにログインしていたという。

同市では、監視やログの解析など頻繁に行っているわけではなかったが、同日は別の目的でアクセス状況を確認しており、14時半ごろグループウェアにおける不審なアクセスを偶然発見。ログを調査した結果、不正アクセスと判断し、同日15時半ごろ対象アカウントのパスワードを変更した。

同月16日にはファイルをダウンロードしていたことも発覚し、端末を回収した。閲覧や保存されたデータは、行政に関する文書だが、住民に関する個人情報は含まれていないという。またデータの保存先は同職員の業務用パソコンのみとしており、外部流出は否定している。

(Security NEXT - 2022/10/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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