Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Commons Text」に脆弱性「Text4Shell」 - 冷静な対応を

文字列の処理機能を提供するライブラリ「Apache Commons Text」に深刻な脆弱性が明らかとなった。「Log4Shell」を想起させる「Text4Shell」とも呼ばれているが、「Log4Shell」ほどのインパクトはなく、利用者は冷静に対応する必要がある。

「同1.5」以降において、動的に文字列を差し込むことができる文字列補間機能に脆弱性「CVE-2022-42889」が明らかとなったもの。一部で別名「Text4Shell」「Act4Shell」とも呼ばれている。

デフォルトの状態においてスクリプトやDNSリクエスト、URLなどを処理できる状態となっており、信頼できないデータを処理すると、任意のコードを実行されたり、意図しないアクセスが生じるおそれがある。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において同脆弱性のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

開発チームではアップデートとなる「同1.10.0」をリリース。文字列補間機能における問題部分をデフォルトで無効化した。

(Security NEXT - 2022/10/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性