Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Fortinet製品の悪用済み脆弱性 - PoC公開でさらにリスク上昇

「FortiGate」をはじめ、Fortinet製品のOSとして採用されている「FortiOS」など、同社複数製品に深刻な脆弱性が明らかとなった問題で、脆弱性の実証コードが公開された。すでに悪用が確認されているが、今後さらに攻撃が増加することも予想され、早急な対応が求められる。

問題とされる脆弱性「CVE-2022-40684」は、「FortiOS」「FortiProxy」「FortiSwitchManager」において、管理インタフェースの認証をバイパスできる脆弱性。

Fortinetでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアを「9.6」、重要度を5段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同社では現地時間10月10日にアドバイザリを公開し、脆弱性を解消するアップデートを提供するとともに回避策を紹介。すでに悪用が行われていることも明らかにし、脆弱性を解消するだけでなく、侵害状況についても確認するよう利用者へ呼びかけていた。

同脆弱性に関してはセキュリティベンダーのHorizon3.aiが、現地時間同月11日に対策として「REST API」におけるログの取得方法や侵害の確認方法を公開。あわせて実証コードの公開予告を行ったが、同月13日に実証コードとともに詳細な技術情報について発表した。

(Security NEXT - 2022/10/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信で会員のメアド流出 - 不動産ファンド運営会社
ファイル共有設定ミスで意図せずCC送信 - メアド閲覧可能に
個人情報含むPCで侵害確認、影響を調査 - 小樽商科大同窓会
ウェブ問合フォームの入力情報が外部流出 - 川本製作所
サーバに攻撃の痕跡、一部情報流出を確認 - 人材サービス事業者
フィッシング報告が減少、URLは9%増 - 4分の3超が独自ドメイン
2025年3Qのネット銀不正送金被害 - 件数、金額ベースともに7割減
2025年3Qクレカ番号盗用被害、3年ぶりに100億円を割り込む
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
高校で1クラス分の出席簿が所在不明に - 神奈川県