Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

6月のフィッシングサイト、過去最多を大幅更新 - 同一IPアドレス上で多数稼働

悪用されたブランドは10件減少するも、100件と引き続き3桁が確認されている。業種を見ると、クレジットや信販系が25件、ISPやホスティング事業者、メールサービスが15件、都市銀行やネット銀行など金融系ブランドは9件だった。

20220706_ap_002.jpg
悪用されたブランドの件数(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

悪用されたブランドを具体的に見ると、「Amazon」を偽装するフィッシングの報告が全体の約18.5%にのぼり、3カ月ぶりに最多となった。続く「イオンカード」「えきねっと」「au」および「au PAY」を含む上位4ブランドで全体の約40.2%を占めている。また19ブランドで1000件以上の報告があり、これらで全体の約90.6%にのぼった。

同協議会の調査用メールアドレスに届いたフィッシングメールの送信元IPアドレスを見ると、中国の通信事業者から配信されたものが約96.4%と突出しており、日本国内から配信されたものは約3.0%にとどまる。

前月と同じく、約69.5%が差出人として正規のメールアドレスを用いた「なりすましメール」だった。

送信ドメイン認証技術「SPF」において、「hardfail」で検出できたものは約23.4%で、前月の約7.1%から上昇。約25.0%は、受信ボックスへ配信される「softfail」と判断された。また約19.5%は、「DMARC」を使用しないと検出できないフィッシングメールだった。

(Security NEXT - 2022/07/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性6件を修正
米当局、「Twilio」や「IE」の脆弱性悪用に注意呼びかけ
「Telerik Report Server」に深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
都立高で生徒情報含むファイルを紛失 - 生徒間に画像が拡散し判明
電子版会員の個人情報がウェブから閲覧可能に - 熊本日日新聞
がん検診受診予定者の個人情報をメール誤送信 - 浦河町
検証機能にバグ、ファイルの問題を検知できず展開 - CrowdStrike
米親会社委託先にサイバー攻撃 - 希少疾患の製薬会社
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加