Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

対ウクライナDDoS攻撃の余波を観測 - JPCERT/CC

JPCERTコーディネーションセンターは、2022年第1四半期における攻撃パケットの観測状況を取りまとめた。ウクライナに対するDDoS攻撃の余波なども観測している。

同センターが、同四半期にグローバルに設置している定点観測システム「TSUBAME」などを通じて観測した攻撃パケットの状況を取りまとめたもの。

もっとも多く観測されたのは、NoSQLデータベース「Redis」で使用されている「TCP 6379番ポート」宛てのパケット。大きな増減は見られないものの、前半から後半にかけて緩やかな減少傾向が続き、期末には期初に対して約20%減となっている。

次いで多かったのは、「telnet」に用いる「TCP 23番ポート」。数日間ごとに増減を繰り返す状況となっており、特に1月後半から2月前半にかけて比較的大きな動きが見られた。

IoT機器を狙う攻撃の発生状況に応じてパケットの観測数が変化したものと同センターでは分析している。

20220425_jp_001.jpg
宛先ポートごとのパケット量推移(グラフ:JPCERT/CC)

(Security NEXT - 2022/04/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2月のDDoS攻撃件数、前月の約1.2倍に - 71Gbps超の攻撃も
1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
2023年4Qにおけるtelnetの探索、12月下旬は10月初旬の3倍に
2023年12月のDDoS攻撃、前月比3割減 - 規模も縮小
約194GbpsのDDoS攻撃を観測 - 22分にわたり継続
DDoS攻撃が大幅減 - 一方で約147Gbps超の攻撃も
9月に399件のDDoS攻撃を観測、前月比1割減 - IIJレポート
150時間近く継続する複合DDoS攻撃 - 最大115Gbpsのトラフィック
5月はDDoS攻撃が3割減、6時間超にわたる攻撃を観測 - IIJレポート
「Interop Tokyo」が開催中 - 「Best of Show Award」も発表