Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

DDoS攻撃が前月比1.5倍、5カ月ぶりに300件超 - IIJレポート

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2025年1月に同社サービスやバックボーンで観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。前月を大きく上回り、5カ月ぶりに300件を超える攻撃が観測されたという。

同社によれば、2025年1月に観測したDDoS攻撃は、前月219件の1.5倍にあたる329件。2024年9月以降、200件台で推移していたが、5カ月ぶりに300件を超えた。

1日あたりの攻撃件数は約10.6件。前月の約7.1件から3.5件増加している。観測件数が3件以下の日が3日間あった一方、1日だけで28件の攻撃が観測された日もあった。

同月に観測された攻撃において、もっとも規模が大きかったのは、PSH/ACKフラッド攻撃によるもので、約245万ppsのパケットにより約21.11Gbpsのトラフィックが発生した。もっとも長く継続した攻撃はUDPフラッドによるもので7時間にわたり、最大約13Gbpsのトラフィックが発生した。

20250305_ii_001.jpg
IIJが観測したDDoS攻撃の推移(グラフ:同社発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2025/03/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
DDoS攻撃の観測数は微増、最大規模で約12Gbps - IIJ報告
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
DDoS攻撃件数は減少傾向、一方で174Gbps超の攻撃も - IIJレポート
先週注目された記事(2024年12月8日〜2024年12月14日)
DDoS攻撃件数は減少するも、最大攻撃規模は拡大 - IIJレポート
DDoS攻撃、前月から約3割減、最大攻撃規模も縮小 - IIJレポート
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
3カ月連続で300件以上のDDoS攻撃を観測 - IIJ