不正送金マルウェアの検知数が大きく減少
2021年に検知されたWindowsを狙ったいわゆる不正送金マルウェアは、前年から3割強減少した。Androidにおいても半減している。
Kasperskyが同社製品を利用するデバイス上での検知状況について取りまとめたもの。2021年にWindows上で検知された不正送金マルウェアは40万5985件。前年の62万5364件から35.0%減少した。
企業向け製品が占める割合は37.8%で、前年の36.0%から1.8ポイント上昇。2018年からは13.7ポイント増となっており、増加傾向が続いている。
もっとも多く使用された不正送金マルウェアは「Zeus」としても知られる「Zbot」で全体の20.5%。「SpyEye(12.2%)」「CliptoShuffler(10.2%)」「Emotet(9.3%)」と続き、これら上位4種で全体の半数以上を占めた。
Androidを見ると、14万7316台のデバイス上で不正送金マルウェアを検知。前年の29万4158件から半減している。前年から引き続き「日本」がもっとも検知が多く、全体の2.2%だった。「スペイン(1.6%)」「トルコ(0.7%)」と続く。
フィッシングサイトへのアクセスについては、2021年に2億5000万回超を検知し、遮断している。フィッシングにおいて金融を装うケースが41.8%にのぼっている。オンラインショップ関連が17.6%、電子決済システム関連が13.1%、オンラインバンキング関連が11.1%だった。
(Security NEXT - 2022/03/08 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
県立高の林間学校で生徒名簿を紛失 - 埼玉県
小学校で2年分の心臓検診診断票が所在不明 - 名古屋市
イベント募集の関連ファイルに無関係の20年前登記情報 - 福山市
サイバー攻撃で障害、FW更新時に設定ミス - アクリーティブ
ネットワーク機器経由で侵害、個人情報流出か - クールジャパン機構
ワークフロー管理ツール「Apache DolphinScheduler」に脆弱性
Samsung、モバイル端末の複数脆弱性を修正 - 一部で悪用も
先週注目された記事(2025年9月7日〜2025年9月13日)
AI開発フレームワーク「Flowise」に複数の「クリティカル」脆弱性
ゴルフスクールのインスタアカが乗っ取り被害 - 意図しない投稿