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IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2022」を発表 - 「ゼロデイ攻撃」が新規ランクイン

情報処理推進機構(IPA)は、社会的に影響が大きいセキュリティ上の脅威を取りまとめ、「情報セキュリティ10大脅威 2022」として発表した。

2021年に発生した情報セキュリティ事故や攻撃の状況を踏まえ、セキュリティ研究者や企業の実務担当者など約150人が参加する「10大脅威選考会」による投票により選定したもの。「10大脅威」は2006年以降、発表されている。

2021年の組織における「10大脅威」は、2020年から9件が引き続きランクインした。2020年と同様、「ランサムウェアによる被害」がトップとなり、「標的型攻撃による機密情報の窃取」が続いた。

目新しいところでは、「修正プログラムの公開前を狙う攻撃(ゼロデイ攻撃)」が今回あらたに7位へランクインした。広く利用されているログ記録ライブラリ「Apache Log4j」に発見された脆弱性なども影響した。一方、「インターネット上のサービスへの不正ログイン」がランク外となっている。

一方、個人の「10大脅威」を見ると、「フィッシングによる個人情報等の詐取」がランクを上げて首位となるなど、前年から順位の変動が見られたものの、いずれも2020年と同じ項目となった。

(Security NEXT - 2022/01/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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