Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

CrowdStrike、「Log4j」の無料検索ツールを公開 - 複数OS向けに用意

ログ記録ライブラリ「Apache Log4j」に深刻な脆弱性「Log4Shell」が明らかとなった問題で、CrowdStrikeはシステム内に同ライブラリが含まれているか検索するための無料ツールをGitHubにて公開した。

今回公開した「CrowdStrike Archive Scan Tool(CAST)」は、「JAR」「WAR」「EAR」「ZIP」形式のファイルを探索し、システムに「Apache Log4j」が内在するか探索できる無料ツール。Linux、macOS、Windows向けのプログラムを用意しており、GitHubより入手できる。

既知の脆弱なリリースに関する約6500件のハッシュ値を用いて検索するしくみで、アーカイブファイルに複数のレベルでネストされている場合も対応するとしている。

開発にあたっては意図的に偽陽性の結果を許容するよう設計したとしており、クラスの削除によって対処されている場合なども痕跡を検知。さらなる調査を必要とするかについては、システム所有者に判断を委ねるとしている。

またスキャン実行時におけるリソース消費などにも配慮。管理者がリソース管理が行えるようシングルスレッドで動作するとしている。

(Security NEXT - 2021/12/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2022年に悪用が目立った脆弱性トップ12 - 2021年以前の脆弱性も引き続き標的に
「WebLogic」など既知脆弱性3件に対する攻撃に注意喚起 - 米政府
2022年はランサム攻撃が前年比21%減 - 後半で増加傾向も
米政府、ソフトウェアサプライチェーン保護のガイダンスを公開
「Apache Commons Text」に脆弱性「Text4Shell」 - 冷静な対応を
米政府、中国関与のサイバー攻撃者が悪用する脆弱性のリストを公開 - 国内製品も
国家関与の攻撃グループ、早期より「VMware Horizon」「UAG」の「Log4Shell」を標的に
2021年に悪用多かった脆弱性トップ15 - 首位は「Log4Shell」、VPNも引き続き標的に
「Log4Shell」緩和する「ホットパッチ」にホスト乗っ取りが可能となる脆弱性
「Spring Core」にゼロデイ脆弱性「Spring4Shell」の指摘