11月のフィッシング攻撃、「報告件数」「URL件数」ともに高水準

悪用されたブランド件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
「Amazon」をかたるフィッシングは報告数全体の約28.5%を占め、前月の約28.2%から0.3ポイント増加した。「メルカリ」「三井住友カード」「楽天」「ETC利用照会サービス」と続き、上位5ブランドで全体の約67.7%を占めている。
また同月は、モバイルキャリアをかたり、ショートメッセージサービス(SMS)でフィッシングサイトへ誘導する「スミッシング」の報告が増えたという。「Amazon」「au」をかたるものが目立った。
同月は、調査用のメールアドレスに届いたフィッシングメールのうち、約89.0%がメール差出人に正規のメールアドレスを使用する「なりすまし」だった。
送信ドメイン認証技術「SPF」による認証結果を見ると、「hardfail」で検出できたものは約36.7%、「softfail」が約26.6%、「none」または設定ミスで検出できないものは約7.3%だった。また「DMARC」を使用しないと検出できないなりすましメールは約16.5%だった。
送信元IPアドレスの調査では、前月に引き続き中国の事業者から大量に配信されており、約81.7%を占めている。
(Security NEXT - 2021/12/03 )
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