Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

11月のフィッシング攻撃、「報告件数」「URL件数」ともに高水準

依然としてフィッシング攻撃が多数報告されている。11月は前月を下回ったものの、過去4番目に多い件数となった。一方でフィッシングに用いられたURLの件数は2カ月連続で増加している。

フィッシング対策協議会によれば、11月に寄せられたフィッシングの報告は4万8461件。前月の4万8740件から279件減となったものの、過去4番目に多い件数だった。1日あたりに換算すると約1615.4件となり、前月の約1572.3件を上回る。

重複を除いた誘導先となるフィッシングサイトのURLは7575件。前月の7418件から157件増加した。1日平均252.5件で前月の239.3件から増加している。8月に過去最高となる9024件を記録したが、翌9月は6000件台に減少。しかしその後2カ月連続で上昇し、過去3番目の多い件数だった。

悪用されたブランドは82件で、前月から5件増となった。内訳を見ると、クレジットや信販関連が23件、IPSやホスティング事業者、メールサービス関連は11件、都市銀行やネット銀行など金融関連は5件だった。

2021-12-03_ap_001.jpg
フィッシング攻撃の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2021/12/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
9月のフィッシング、報告が22万件超 - 悪用ブランド過去最多
フィッシング報告約19万件 - URLは前月比1割減
フィッシングURLが前月比4割増、報告20万件超 - 証券関係が再増加
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
フィッシング報告、過去最多の水準続く - 4分の1が証券関係