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DX担当者の3割が過去にインシデントを経験 - トレンド調査

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する担当者のうち35.2%がインシデントを経験しているとの調査結果をトレンドマイクロが取りまとめた。「情報漏洩」に関するものが多いという。

同社が、国内の企業や官公庁、自治体においてDXを推進する担当者にアンケートを実施したもの。315人が回答した。

DXの実行フェーズを尋ねたところ、「紙でやり取りしていた文書の電子化など」を含むデジタイゼーションが41.3%でもっとも多く、「デジタル技術の活用に合わせてビジネスプロセスやポリシーを変更する」デジタライゼーションは34.0%。「デジタル技術の浸透により人々の考え方、慣習、常識が変化する」取り組みを行っているとの回答は24.8%だった。

35.2%にあたる111人がセキュリティインシデントを経験したことがあると回答。内容を尋ねると「業務提携先に関する情報の漏洩」が36.0%で最多。「技術情報に関する漏洩(29.7%)」「データ破壊、損失(28.8%)」「従業員や職員に関する個人情報の漏洩(26.1%)」が続く。

DX推進におけるサイバーセキュリティ対策の懸念を尋ねたところ、「セキュリティ戦略の策定」が30.6%、「セキュリティポリシーの策定」が28.1%、「人材の確保」が24.7%だった。「懸念はない」との回答は5.6%にとどまる。

実施したセキュリティ対策としては、「セキュリティ戦略の策定」が41.3%、「セキュリティポリシーの策定」が37.5%、「自社の情報管理」が29.8%、「セキュリティ製品やサービスの導入、選定」が27.3%となっている。

サイバーセキュリティを踏まえてDX推進ができる「プラスセキュリティ人材」が自社にいるか聞いたところ、「人材は十分にいる」は14.3%。「人材はいるが足りてない」が62.0%、「人材はほとんどいない」が23.8%だった。

(Security NEXT - 2021/12/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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