Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「AI」の安全性に対する評価手法を検討する機関を設立 - IPA

情報処理推進機構(IPA)は、「AI」の安全性の評価手法について検討を行う「AIセーフティ・インスティテュート(AISI)」を設立した。

20240215_ip_001.jpg
AIセーフティ・インスティテュートの初代所長に就任した村上明子氏

同機関は、AI技術の安全性に対して国際的に関心が高まっていることを受け、AIの安全性について評価手法を検討することを目的に関係省庁、関係機関協力のもと設立した。

内閣府をはじめ、内閣官房、警察庁、デジタル庁、総務省、外務省、文部科学省、経済産業省、防衛省のほか、情報通信研究機構、理化学研究所、国立情報学研究所、産業技術総合研究所が協力。

事務局をIPA内に設置し、所長には1999年より日本アイ・ビー・エムの研究所に勤務し、2021年より損害保険ジャパンの執行役員CDOとしてDXを推進してきた村上明子氏が就任した。事務局長は、IPAデジタル基盤センターセンター長の平本健二氏が務める。

今後、幅広い人材を募集して数十人体制を目指し、安全性評価に関わる調査、基準の検討にくわえて、評価の実施手法なども検討。また米英をはじめ、他国の関係機関との国際連携を推進していく。また社会や技術の変化や、国内外の動向を踏まえ、継続的に業務内容の見直しを図るとしている。

(Security NEXT - 2024/02/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

イベント説明会の申込フォームで設定ミス - えどがわボランティアセンター
MDMサーバに不正アクセス、従業員情報が流出 - 三菱オートリース
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
登録セキスペ試験、2026年度からCBT方式に移行
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起