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「DX」への期待、「特になし」が3割以上 - 課題は人材や予算不足

「デジタルトランスフォーメーション(DX)」において、人材や予算の不足が課題になっている。「業務時間短縮」などの効果を期待する声が目立つが、DXに期待することが「特にない」との声も3割以上にのぼるという。

LegalForceが、10月20日に企業や組織における「DX」の進捗状況に関するインターネット調査を実施し、結果を取りまとめたもの。会社員、会社役員、公務員など1000人が回答した。

回答者が所属する部署において「DX」が進んでいるか聞いたところ、「進んでいる」が6.1%、「まあ進んでいる」が16.8%、「いま着手し始めた」が8.7%だった。一方、「あまり進んでいない」は19.5%、「まったく進んでいない」が15.6%、「よくわからない、知らない」が33.3%となっている。

DXを推進するうえでの課題については、「推進者の不在」が33.5%、「予算不足」が27.9%だった。課題があるとする回答者のうち、「解決に向けて取り組んでいる」と答えたのは8.6%にとどまり、「解決方法を検討している段階」「解決方法の検討までは行っていない」がいずれも27.7%、「解決しようとしているか知らない」が36.0%だった。

「DX」に期待することを尋ねたところ、「業務時間短縮」が41.0%でもっとも多かった。次に多かったのが「特にない」で34.6%にのぼったという。さらに「作業ミス、入力ミスの減少(34.0%)」「人材不足の解消(23.7%)」「属人化していた業務の仕組み化(20.4%)」が続いた。

(Security NEXT - 2021/11/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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