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10月のDDoS攻撃、前月から減少 - IIJまとめ

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、10月に同社で観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数は前月を下回ったが、前月より大きな規模の攻撃が観測されている。

同社が提供するDDoS攻撃対策サービスでの検知動向を取りまとめたもの。同月に観測した攻撃件数は547件で、前月の561件から14件減少した。6月に879件でピークに達したあと、4カ月連続で500件台で推移している。

1日あたりに換算すると17.7件。前月の18.7件から減少した。1カ月を通じておおむね10件から30件の間で推移しているが、10月30日は50件を超える攻撃を観測している。

同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、DNSやSSDPなど複数のプロトコルを用いたリフレクション攻撃。約188万ppsのパケットにより、約7.04Gbpsのトラフィックが発生した。前月もっとも規模が大きかった約44万pps、約4.42Gbpsを上回る。同攻撃は、同月にもっとも長く継続した攻撃でもあり、46分にわたり攻撃が行われた。

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IIJによるDDoS攻撃の検出動向(IIJの発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2021/12/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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