中学校教諭がSNSで生徒に試験を漏洩 - 「良い点を取らせてあげたかった」
神奈川県藤沢市の中学校教諭が、試験問題と解答の一部をSNSを介して一部生徒に漏洩していたことがわかった。担当した生徒に思い入れがあり、良い点数を取らせたかったと話しているという。
11月5日に実施した3年生の後期中間試験にあたり、教諭が担当する英語について100点満点中50点分にあたる問題と解答を事前に写真撮影し、「Instagram」でつながっている生徒3人に対し、「ダイレクトメッセージ(DM)」で送信したもの。さらに送信した生徒より別の生徒に転送するよう求めていた。また同教諭は、11月8日に実施した英語リスニングテストの問題についても、事前に一部の生徒へ漏洩していた。
同市によれば、生徒より再転送や口頭で伝わったケースもあり、最終的に問題や解答が共有された生徒の数はわかっていない。11月9日に生徒数名が別の教諭に試験問題の漏洩を訴え、漏洩した教諭と生徒に対して聞き取りを行ったところ、問題が発覚した。
同校では、流出防止にあたり、試験問題をロッカーで施錠管理をしていたが、故意の漏洩のため防げず、SNSによる私的なやり取りも禁止していたが、守られていなかった。
同教諭は、担任ではなかったものの、1年生時より英語の授業を受け持ち強い思い入れがあり、頼りにしてきた生徒に良い点を取らせてあげたかったとしており、「やってはならないことだがやってしまった。生徒や保護者、ほかの教員に大変な迷惑をかけてしまった」と反省しているという。
今回の問題を受けて同校では3年生全員に説明と謝罪を行い、保護者説明会を開催するとともに、再試験を実施した。神奈川県で採用している教員のため、同校より報告を受けた市教委では、県教委に対して報告を行っている。
(Security NEXT - 2021/11/26 )
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