Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Adobe、複数製品にセキュリティ更新 - CVSS基本値「9.8」の脆弱性も

Adobe Systemsは、各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日にあわせて複数の製品に対し、セキュリティアップデートをリリースした。修正対象となった脆弱性には、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」においてベーススコアが「9.8」とされるものも複数含まれる。

「Adobe Connect」では、信頼できないデータのデシリアライゼーションにより、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2021-40719」など2件の脆弱性が判明した。なかでも「CVE-2021-40719」は、CVSS基本値が「9.8」と高く、重要度は3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

「Adobe Campaign Standard」では、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2021-40744」が明らかとなった。CVSS基本値は示されていないが、重要度は同じく「クリティカル(Critical)」とした。

また「Adobe Commerce」には、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性「CVE-2021-39864」が含まれる。CVSS基本値は「6.5」、重要度は1段階低い「重要(Important)」とした。

さらに「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」についても「クリティカル(Critical)」2件を含む4件の脆弱性が判明している。

(Security NEXT - 2021/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生