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「Adobe Acrobat/Reader」に深刻な脆弱性 - 修正パッチが公開

Adobe Systemsは、「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」の脆弱性を修正するセキュリティアップデートをリリースした。深刻な脆弱性に対処している。

各社が定例のセキュリティアップデートを実施する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてリリースしたもの。今回の更新では4件の脆弱性を解消している。

同社が重要度を3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」と評価した脆弱性は2件。解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-40728」と域外メモリに書き込みを行う「CVE-2021-40731」で、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアはいずれも「7.8」とレーティングされている。

あわせて、権限昇格が生じる脆弱性「CVE-2021-40729」「CVE-2021-40730」を修正した。いずれも重要度は3段階中もっとも低い「中(Moderate)」。

同社は、「Windows」および「macOS」の「Continuousトラック」向けにアップデート「同21.007.20099」を公開。あわせて「Classicトラック」向けに「同20.004.30017」「同17.011.30204」をリリースした。適用優先度は、いずれも3段階中2番目にあたる「2」としており、30日以内を目安に更新するよう利用者へ呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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