Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSが月例パッチ公開 - 複数ゼロデイ脆弱性を修正、一部で悪用も

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを見ると、「9.0」以上と評価された脆弱性は「9.9」とされる「Windows TCP/IP」の脆弱性「CVE-2021-26424」と、「9.8」とされる「Windows Services for NFS ONCRPC XDRドライバ」の脆弱性「CVE-2021-26432」の2件。

いずれもリモートよりコードを実行されるおそれがあり、悪用される可能性が高いことから注意が必要。これら脆弱性を含め、36件が「7.0」以上と評価されている。

悪用が確認されている脆弱性は1件。「Windows Update Medic Service」において権限の昇格が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2021-36948」で、CVSS基本値は「7.8」で、重要度は「重要(Important)」。一般には公開されていないという。

「CVE-2021-36936」と「CVE-2021-36942」については、悪用は確認されていないが、いずれも脆弱性が公開済みとなっている。

「CVE-2021-36936」は、「Windows印刷スプーラー」においてリモートでコードが実行されるおそれがある脆弱性。CVSS基本値は「8.8」で「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

「CVE-2021-36942」は「Windows LSA」においてなりすましが可能となる脆弱性で、CVSS基本値を「7.5」とし、「重要(Important)」とした。

(Security NEXT - 2021/08/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正
「Firefox 125.0.1」をリリース、脆弱性15件を修正
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
Oracle、「Java SE」に関する脆弱性13件を修正
Oracle、四半期定例パッチを公開 - のべ441件の脆弱性に対応