Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、「PrintNightmare」に追加パッチを準備中 - LPEで別のCVE番号を採番

同社は、脆弱性の重要度を4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティング。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを「7.8」と評価した。悪用は確認されていないとしている。

同社は、同脆弱性に対応するセキュリティ更新プログラムについて開発中としており、7月15日の段階でリリースされていない。具体的なリリース予定なども言及しておらず、通常はいわゆる「パッチチューズデー」にアップデートを提供していると述べるにとどめた。

同社は、同脆弱性の回避策として「印刷スプーラーサービス」を停止することとし、具体的な方法を案内するとともに、利用者へ注意を呼びかけている。

なお先に明らかとなった「CVE-2021-34527」に関しては、一部研究者から適用後もファイル名の正規化を利用することで、「ポイントアンドプリント」が動作する環境であればリモートから脆弱性を悪用できるとの指摘が出ており、注意が必要だ。

マイクロソフトでは、同脆弱性と「ポイントアンドプリント」が直接関係ないとしつつも、特定環境においてシステムを悪用されやすくなるとし、「ポイントアンドプリント」の制限方法をアドバイザリで言及。米政府の緊急指令でも、「ポイントアンドプリント」の制限が対策として盛り込まれている。

(Security NEXT - 2021/07/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信で会員のメアド流出 - 不動産ファンド運営会社
ファイル共有設定ミスで意図せずCC送信 - メアド閲覧可能に
個人情報含むPCで侵害確認、影響を調査 - 小樽商科大同窓会
ウェブ問合フォームの入力情報が外部流出 - 川本製作所
サーバに攻撃の痕跡、一部情報流出を確認 - 人材サービス事業者
フィッシング報告が減少、URLは9%増 - 4分の3超が独自ドメイン
2025年3Qのネット銀不正送金被害 - 件数、金額ベースともに7割減
2025年3Qクレカ番号盗用被害、3年ぶりに100億円を割り込む
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
高校で1クラス分の出席簿が所在不明に - 神奈川県