Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、「PrintNightmare」に追加パッチを準備中 - LPEで別のCVE番号を採番

「Windows印刷スプーラーサービス」に別名「PrintNightmare」として知られる脆弱性が明らかとなった問題で、マイクロソフトは一部脆弱性が残存していることを認め、あらたなセキュリティ更新プログラムを開発していることを明らかにした。

問題とされる「Windows印刷スプーラーサービス」に明らかとなった脆弱性「PrintNightmare」は、アクセス権限を持つユーザーにより、SYSTEM権限で任意のコードを実行されるおそれがある脆弱性。IDインフラを掌握されるなど、組織において大きな影響を与えるおそれがあり、米政府も連邦政府機関に対して緊急指令を発行している。

マイクロソフトは、同脆弱性に対して「CVE-2021-34527」を採番。現地時間7月6日に定例外パッチをリリースして、リモートより悪用されるリスクへ対処した。

一方、同プログラムによる修正は、リモート環境からの悪用に限られ、ローカル環境からは引き続き脆弱性を悪用される可能性が指摘されていた。

これを受けて現地時間7月15日にマイクロソフトは、ローカル環境より権限昇格が生じるおそれがある脆弱性についてアドバイザリを公表。CVE番号は、先に修正された「CVE-2021-34527」より若い「CVE-2021-34481」となっている。CVE番号を採番した日時は同脆弱性と同じ6月9日だった。

(Security NEXT - 2021/07/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

オンラインショップ侵害され、詳細を調査 - 京都の料亭
顧客向けDMを一部紛失 - 京葉ガスサービスショップ運営会社
複数公民館でメール誤送信、宛先とBCCにメアド入力 - 神戸市
「Telerik Report Server」に深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
ランサム被害で取引先関連情報が流出した可能性 - シークス
「VMware ESXi」「vCenter Server」に脆弱性 - 修正パッチが公開
Oktaのウェブブラウザ向けプラグインにXSS脆弱性
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性6件を修正
米当局、「Twilio」や「IE」の脆弱性悪用に注意呼びかけ
都立高で生徒情報含むファイルを紛失 - 生徒間に画像が拡散し判明