マルウェアメール、日本が検出最多 - ESETまとめ
ESETによれば、2021年1月から4月にかけて、マルウェアをメールで送りつける攻撃は、グローバルにおいて日本がもっとも検知数が多く、全体の19.3%を占めたという。
同社が、2021年1月から4月までのマルウェア検出動向を取りまとめたもの。同社において、悪意あるマクロを含んだ添付ファイルなど、マルウェアなどを送り付ける「不正なメール」の検出がもっとも多かったのは日本。19.3%と全体の約2割を占めた。2番目に多い「スペイン(7.6%)」と比較しても突出している。「トルコ(5.8%)」「イタリア(5.5%)」「ポーランド(5.0%)」が続いた。
「ダウンローダー」の検出件数も「日本」が最多で、全体の10.6%にのぼる。次いで「スペイン(9.7%)」「イタリア(8.5%)」が多かった。
また同期間は、オンラインバキングの認証情報を窃取するマルウェアなど、情報窃取を目的としたマルウェアが12%増となったという。検出数は、「トルコ」が8.6%でトップ。「スペイン(7.2%)」「日本(5.6%)」が続いている。全体の36.7%を「リモートアクセスツール(RAT)」の「Agent Tesla」が占めた。
一方、ランサムウェアの検出数は、前年9月から12月までの4カ月と比較して27%減となった。背景には感染手法が、従来のメールを利用したランサムウェアのばらまきから、脆弱性の悪用やRDP経由の攻撃、ダウンローダ経由の感染に変化したことを挙げている。
(Security NEXT - 2021/06/28 )
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