富士フイルム、「ランサムウェア」感染と断定 - 身代金要求には応じず
富士フイルムは、外部からの不正アクセスにより感染したマルウェアがランサムウェアであると結論づけた。
同社は、これまでもランサムウェアの可能性を示してきたが、マルウェアの検体調査を終え、外部からの不正アクセスによりサーバに感染させられたマルウェアについて、「ランサムウェア」と断定した。
感染が生じたのは、国内の特定ネットワークに限定されていると説明。同社は本誌の取材に対し、ランサムウェアの具体的な種類についてコメントを避けた。身代金の要求には応じておらず、今後も応じないとしている。
同社は不正アクセスの判明を受けて、サーバやパソコンを停止し、ネットワークを遮断したことから、電話やメールによる顧客サポート窓口や関連会社の流通などにも影響が波及していたが、これらシステムはランサムウェアの影響がないことが確認されたため、順次再開する予定。
ランサムウェアの感染被害が発生した国内の一部ネットワークについても、6月7日週内の復旧を目標に作業を進めているという。
(Security NEXT - 2021/06/04 )
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