Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米パイプライン事業者がランサム被害 - FBIが「Darkside」関与指摘

Cybereasonによると、「Darkside」は「Ransomware as a Service(RaaS)」やアフィリエイトプログラムを通じて活動を拡大しており、被害者に対する要求額は、20万ドルから200万ドルにのぼる。

特定のターゲットに狙いを絞って手動で攻撃を展開。組織内ネットワークに侵入してラテラルムーブメントを行い、本格的な攻撃に移行。ネットワーク全体を掌握するためドメインコントローラなどが標的となるという。

同攻撃グループは、被害者に関する技術的な情報だけでなく、組織の規模や収益状況など確認した上で攻撃対象を選定しており、英語圏の収益が大きい企業が標的となっている。

一方で、医療機関や教育機関、非営利団体、政府機関に対する攻撃を行わないとしており、慈善団体への寄付など、活動における「倫理性」をアピールする特徴も持つ。

5月の段階で40件以上の窃取したデータを公開しており、ランサムウェアの被害者はさらに多数にのぼると見られている。

(Security NEXT - 2021/05/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

一部サーバでランサム被害、データ転送量は限定的 - HAホールディングス
ランサム被害を公表、手作業で受注対応 - アサヒグループHD
ランサム被害で学生の個人情報流出を確認 - 宮城学院
竹内製作所の米国子会社がランサム被害 - データ流出も確認
監視カメラやNASを狙う「Mirai」感染活動を引き続き観測 - JPCERT/CC
タイ子会社でサーバや端末がランサム被害 - ダイヤHD
米子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 天龍製鋸
工作機械メーカーのオークマ、ドイツ子会社でランサム被害
SonicWallのクラウドバックアップに攻撃 - FW情報が漏洩
委託先がランサム被害、ECサイト利用者に影響 - アテックスHD