都の医療従事者向け「ワクチン接種予約システム」に複数不具合
東京都は、4月26日9時より運用を開始した医療従事者などの接種予約を受け付けるウェブサイト「ワクチン接種予約システム」において複数の不具合が判明したことを明らかにした。
同システムにおいて、個人情報が外部から閲覧できる脆弱性や、コールセンターにおいて本来存在しない接種枠が予約可能となる不具合が明らかとなったもの。
個人情報に関しては、開発者などが利用するツールを用いて特定操作を行うことにより、接種予約者の氏名や生年月日、職種、接種券番号などを外部より閲覧できる状態だった。システムには接種予定者の医療関係者27万人に関する情報が登録されていたという。
4月27日1時30分ごろ、外部より指摘があり、問題が発覚。未明2時にシステムの開発、運用を担当する委託先のデジタルガレージに連絡を取り、一般向けの提供を停止した。
都では個人情報に対して外部よりアクセスがあったか調査を進めるとともに、改修を終えるまで同システムの提供を中止。従来より窓口となっていたコールセンターで引き続き予約を受け付ける。
(Security NEXT - 2021/04/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み