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2021年1Qの「JVN iPedia」登録は1701件 - 「XSS」が170件で最多

2021年第1四半期に脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」に登録された脆弱性情報は1701件だった。3四半期連続で減少が続いていたが、一転して増加した。

「JVN iPedia」は、2007年4月より公開されている脆弱性対策情報のデータベース。国内のソフトウェア開発者が公表した情報をはじめ、脆弱性情報ポータルサイト「JVN」、米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」の公開情報などを収録している。

情報処理推進機構(IPA)によれば、同四半期に登録された脆弱性情報は1701件。前四半期の1423件から約1.2倍に増加した。内訳を見ると、国内製品開発者による登録情報が4件、「JVN」の掲載情報が260件、「NVD」の情報が1437件で累計12万7089件となった。英語版では、あらたに43件を追加しており、累計2260件となる。

登録された脆弱性を種類別に見ると、「クロスサイトスクリプティング」が170件でもっとも多く、「不適切な権限管理(132件)」「不適切な入力確認(128件)」「境界外書き込み(64件)」と続く。

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「JVN iPedia」の登録件数推移(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2021/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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