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厚生省で行政文書の誤廃棄が発生 - 情報流出なく業務への支障もなし

厚生労働省は、医薬・生活衛生局の一部行政文書が廃棄文書と誤認されて廃棄されたことを明らかにした。外部流出については否定している。

同省によれば、3月24日に同局のレイアウト変更工事のため廊下に待避しておいた行政文書ファイル185件が入った段ボール箱を、廃棄事業者が廃棄書類と誤認して搬出し、溶解処理したという。

誤廃棄した行政文書は、法令改正の関係資料や質問主意書に対する答弁書、地方自治体への通知、薬局や薬剤師関連通知などが含まれる。

そのうち20件には、審議会や検討会の委員の氏名や略歴、行政訴訟の原告氏名、登録販売者の職務経歴に関する情報、薬剤師の行政処分歴、グレーゾーン制度に関わる申請者の情報など個人情報が含まれる。

誤廃棄した行政文書は、溶解処理場における記録やデータにより、すべて溶解処理されていることを確認しており、外部に流出する可能性はないとしている。

また、誤廃棄した行政文書ファイル185件のうち183件については、電子データから内容を復元できる見込みと説明。2015年および2016年の薬剤師の再教育研修に関する資料については、復元不可能としたが、すでに手続きは完了しており、業務に支障はないとしている。

(Security NEXT - 2021/04/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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