4社に3社が直近1年にインシデントを経験 - JIPDEC調査
4社に3社が直近1年間に何らかのインシデントを経験していることがわかった。「データの紛失、盗難」などが目立つ。
日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)とITRが、1月に国内企業の情報セキュリティ責任者約9000人を対象に調査を実施し、結果を取りまとめたもの。有効回答数は981件。
過去1年にセキュリティインシデントがなかったとする企業は24.2%。前年同月の28.2%から4ポイント減少した。75.8%の企業では何らかのインシデントを経験している。S
インシデントの内容を見ると、紛失や盗難によるインシデントが目立つ。「従業員によるデータ、情報機器の紛失、盗難」が23.2%だったほか、「USBメモリ、記録媒体の紛失、盗難(21.4%)」「モバイル端末の紛失、盗難(19.8%)」「非デジタル文書の紛失、盗難(14.3%)」が続く。
「社内サーバ、パソコン、スマートフォンなどのマルウェア感染」が24.3%だったほか、「ウェブサイトへの不正アクセス(13.9%)」「ウェブサイトの改ざん(6.1%)」などウェブサイトに対する攻撃も多い。
「内部不正による個人情報の漏洩、逸失(13.1%)」「標的型サイバー攻撃(12.1%)」なども1割超の企業で発生している。

過去1年間に経験したインシデント(グラフ:JIPDEC)
(Security NEXT - 2021/03/19 )
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