MS、「Exchange脆弱性」の影響を緩和する簡易ツールを公開 - 未修正なら活用を
マイクロソフトは、詳しい知識がなくてもワンクリックで「Microsoft Exchange Server」に見つかった深刻な脆弱性の影響を緩和できるツール「Exchange On-Premises Mitigation Tool(EOMT)」をリリースした。定例外パッチの適用が未実施となっているすべての利用者へ活用を呼びかけている。
「Microsoft Exchange Server」に関しては、ゼロデイ攻撃に悪用された3件をはじめ、7件の脆弱性を修正する定例外のセキュリティアップデートが3月2日に公開されている。
脆弱性が与える影響の大きさから、同社では侵害状況を確認するスクリプトをリリースしたほか、さらにセキュリティ更新プログラムについても、最新の「累積更新プログラム(Cumulative Update)」が適用されていないサポート対象外の環境に対しても、3件の脆弱性を解消するアップデートを順次提供している。
一方、組織にセキュリティ担当者を配置しておらず、セキュリティ更新プログラムをまだ適用していない利用者や、パッチの適用に不慣れな利用者もいるとして、サポート対象外のバージョンを利用する場合も含めて、暫定的な緩和策をワンクリックで実施できるツールを用意した。
(Security NEXT - 2021/03/17 )
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