小規模向けCisco製VPNルータに深刻なRCE脆弱性 - アップデートが公開
Cisco Systemsの小規模環境向けVPNルータに複数の脆弱性が明らかとなった。脆弱性を悪用されるとリモートよりコードを実行されるなど、深刻な影響を及ぼすおそれがある。

7件の脆弱性が判明し、重要度「クリティカル」と評価されている(画像:Cisco Systems)
対象となるのは、「RV260 VPNルータ」「RV260P VPNルータwith POE」「RV260W Wireless-AC VPNルータ」「RV160 VPNルータ」「RV160W Wireless-AC VPNルータ」の5製品。
「CVE-2021-1289」をはじめ、あわせて7件の脆弱性が判明。HTTPリクエストの処理に脆弱性は存在しており、ウェブ管理インタフェースへ細工したパケットを送信され、リモートよりコードを実行されるおそれがある。2月3日の時点で悪用は確認されていない。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のスコアは「9.8」で、重要度をもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。同社は、脆弱性を解消したファームウェアのアップデート「バージョン1.0.01.02」をリリースした。今回判明した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2021-1289
CVE-2021-1290
CVE-2021-1291
CVE-2021-1292
CVE-2021-1293
CVE-2021-1294
CVE-2021-1295
なお、すでにサポートが終了している同社「Cisco RV215W Wireless-N VPNルータ」「同RV130W Wireless-N多機能VPNルータ」「同RV130 VPNルータ」「同RV110W Wireless-N VPNファイアウォール」に関しても、1月に深刻な脆弱性が多数判明している。
(Security NEXT - 2021/02/05 )
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