いじめ実態調査の回答を教諭が改ざん、懲戒免職に - 仙台市
仙台市は、同市が実施したいじめ実態把握調査において、児童の回答内容を改ざんした小学校の教諭を懲戒免職とする処分を行った。
同市によれば、11月のいじめ実態把握調査において、いじめの件数を少なく見せかけるため、児童33人のうち22人の回答内容について書き換えや消去を行っていたことが判明し、処分を実施したもの。
具体的には、児童1人に面談を行った際、児童が調査用紙に記載していた件が以前同児童から聞き取った内容と同じであると判断。すでに学校として把握しているいじめを件数から除外するなどとして、同児童のいじめの有無に関する設問の回答を「ある」から「ない」に書き換え、あわせて関連する4件の設問や、自由記述欄の回答を消去した。
別の児童に対する調査では、お互いに謝罪し、仲直りしたことを確認したなどとして、いじめの有無に関する設問の回答を「ある」から「ない」に改ざん。関連する4件の設問について回答を消去した。
またこれら2人を含む児童22人の調査用紙において、学校のいじめに関する取り組みの評価を問う設問の回答をより高い評価へと書き換えていた。
同教諭は、2019年度、2018年度、2016年度に実施されたいじめ実態把握調査でも、少なくとも児童44人分の回答について改ざんを行ったことを認めているという。
同市ではこれらの行為を受け、同教諭を12月7日付けで懲戒免職とする処分を実施した。また上司3人に対して訓告処分を行っている。
(Security NEXT - 2020/12/16 )
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