正規署名で検知回避する「SigLoader」 - VPN経由の標的型攻撃で悪用
正規のコード署名を含む悪意あるライブラリファイルを用いた攻撃「SigLoader」が確認された。標的型攻撃に用いられたもので、セキュリティ製品で検知できないおそれがあり、警戒が必要だ。
正規の実行ファイルから、悪意あるライブラリファイルを読み込ませるいわゆる「DLLサイドローディング」による攻撃だが、攻撃の過程で利用された悪意ある複数のライブラリファイルには、マイクロソフトのコード署名が含まれていた。
ラックが「SSL-VPN」製品の脆弱性を悪用した侵害事故を調査する過程で発見。2020年7月ごろより悪用が見られるという。「Signature」が付与されたファイルを読み込んで悪用することや、検体内に文字列「Sig」がハードコードされていたことから、同社では今回の攻撃を「SigLoader」と命名した。
通常、コード署名によってファイルの改ざんを検知することが可能。しかし今回の攻撃では、Windowsにおいてハッシュ値の計算時に対象範囲外とされる「証明書テーブル(Certificate Table)」のサイズを拡張し、テーブル内のデータを変更することでファイルの改ざんを行っていた。コード署名による検証が回避され、セキュリティ対策製品でも検知できない可能性がある。
(Security NEXT - 2020/12/03 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
大阪市の保育園サイトが改ざん - 個人情報流出は否定
社内システムがランサム感染、個人情報流出の可能性 - ハンズHD
サイトが改ざん被害、偽認証画面を表示 - 日本ブラインドサッカー協会
情報流出の可能性、影響範囲など調査 - 農業用温室メーカー
地域を超えるサイバー攻撃、日チェコ協力で高まるレジリエンス
さくらのレンサバ顧客環境で侵害 - 販売管理システムも被害か
システム侵害で原因や影響など調査 - CRM開発会社
インシデント件数減少、ただしサイト改ざんは倍増
2Qのセキュ相談、「偽警告」相談が増加 - 直近2年間で最多
マルウェア感染で業務に影響、情報漏洩の可能性も - 日本交通

