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「Docker API」狙う攻撃に注意 - 9月ごろより増加

警察庁においても、国内において9月以降「Docker API」の探索行為と見られるアクセスの増加をセンサーで観測しており、注意喚起を行っている。

アクセスの内容は、「Docker」のバージョン情報を取得するものが中心だが、サーバやコンテナイメージの情報をリクエストするアクセスも確認されているという。

外部より操作が可能となる「Docker API」の探索行為と見られ、脆弱な設定の場合、悪意のある「Dockerイメージ」を不正に作成したり、ホストマシンへの侵入などを通じて、攻撃の踏み台や暗号資産のマイニングなどに悪用されるおそれがあると危険性を指摘している。

最新バージョンへアップデートを行い、外部からアクセスする場合には電子証明書やVPNなどを活用するなど、適切なアクセス制限を講じるなど、セキュリティ対策を呼びかけている。

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「Docker API」に対するアクセス状況(グラフ:警察庁)

(Security NEXT - 2020/12/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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