「Docker API」狙う攻撃に注意 - 9月ごろより増加
不用意に公開されている「Docker」の「API」を狙い、不正なコンテナイメージを稼働させようとする攻撃が複数組織によって報告されている。
従来より管理の甘い「Docker」に対する攻撃が観測されているが、2020年後半に入ってからも攻撃が引き続き観測されているもの。
Cisco SystemsのTalosチームによれば、「Docker API」を標的として拡散するボットネット「Xanthe」の活動をあらたに検知した。暗号資産「Monero」のマイニングなどを行うもので、少なくとも3月ごろより活動をしていると見られるという。
脆弱性の検索エンジンである「Shodan」で調査すると、誤った構成で稼働する「Docker」は、日本を含めてワールドワイドで少なくとも6000以上稼働しており、標的となっていると危険性を指摘している。
またTrend Microでも、暗号資産のマイニングにくわえ、DDoS攻撃の機能を備えた不正な「Alpine Linux」のコンテナイメージを作成する攻撃を観測している。いずれも、SSHにおける鍵の登録状況を踏まえて、他ホストに対して拡散する機能も見られた。

「Shodan」において外部公開されている「Docker API」が多く見つかった地域(画像:Cisco Systems)
(Security NEXT - 2020/12/02 )
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