Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Ivanti脆弱性、国内でも12月下旬より悪用 - マルウェアにパッチ機能

Ivantiのリモートアクセス製品「Ivanti Connect Secure(ICS)」に脆弱性「CVE-2025-0282」が明らかとなった問題で、国内では2024年12月下旬より攻撃が発生していることがわかった。端末内で動作するマルウェアも巧妙化しており、脆弱性の影響を抑制するパッチ機能なども備えていた。

「CVE-2025-0282」は、「Ivanti Connect Secure」「Ivanti Policy Secure」「Neurons for ZTA Gateways」に判明したリモートよりコードの実行が可能となるスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性。

Ivantiでは現地時間1月8日にセキュリティアドバイザリを公表し、順次パッチをリリースした。「Ivanti Connect Secure」に対するゼロデイ攻撃が確認されており、Google Cloud傘下のMandiantは、遅くとも2024年12月中旬よりゼロデイ攻撃に悪用されていたと指摘している。

JPCERTコーディネーションセンターは、国内においても2024年12月下旬より同脆弱性を悪用した攻撃が発生していると報告。複数の攻撃グループが脆弱性を悪用しており、攻撃に使用するマルウェア「SPAWNCHIMERA」を確認したという。

「SPAWNCHIMERA」は、過去の攻撃で観測された「SPAWNANT」「SPAWNMOLE」「SPAWNSNAIL」といった「SPAWN」ファミリーの機能を統合したあらたなマルウェア。さまざまなプロセス内で動作し、機能の進化もみられるという。

(Security NEXT - 2025/02/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Chromium」ゼロデイ脆弱性、Macに影響 - 米当局が注意喚起
「Plesk」Linux版に権限昇格の脆弱性 - アップデートで修正
ウェブメール「Roundcube」にXSSなど脆弱性 - 更新を強く推奨
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意