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さよなら「Adobe Flash Player」 - 2020年末でサポート終了

さらにはサイバー犯罪者だけでなく、公的機関へ諜報ツールを提供していることで知られるイタリアのベンダーHacking Teamが、「Adobe Flash Player」のゼロデイ脆弱性を利用していることも判明した。

たびたび見つかる脆弱性の修正に追われ、アップデートは毎月、多いときでは月数回に及んだ。未更新の環境が狙われることはもちろん、たびたびゼロデイ攻撃なども確認されたことから、プラグインの停止、アンインストールなどが必要となるなど、利用者側も対応に追われた。

ブラウザなどで脆弱性は見つかっており、ウェブ経由の攻撃に対して引き続き警戒は必要だが、「Adobe Flash Player」に関しては、サポートの終了に向けて業界が協調して対応が進められてきたことから、同ソフトを通じた攻撃はなりをひそめ、ここ最近大規模な攻撃は確認されていない。

華々しい活躍から主役の座を譲り、静かに終わりを迎えることとなりそうだ。サポート終了後は実行できなくなるとあるが、あらためて利用環境に同ソフトがインストールされていないか確認し、インストールされていればアンインストールしておきたい。

(Security NEXT - 2020/12/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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