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2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減

JPCERTコーディネーションセンターは、2023年第2四半期に報告を受けたインシデントの状況について取りまとめた。すでにサポートが終了している「Adobe Flash Player」のアップグレードを装った偽警告が表示されるようウェブサイトを改ざんされたケースなども報告されている。

同センターによれば、同四半期に寄せられたインシデントの報告は2万6908件。1万1720件だった前四半期の約2.3倍に増加している。ただし、重複を除いたインシデント件数は7925件で、前四半期の8459件から約6%減少した。関係者などへ対応を依頼した調整件数は4604件だった。

インシデントの内訳を見ると、「フィッシングサイト」が6186件でインシデント全体の78%を占める。前四半期の5553件からは11%増となった。国内ブランドを装うケースが60%、海外ブランドが25%だった。15%はブランド不明となっている。

一方、脆弱性の探索や侵入、感染の試行などを検知した「スキャン」は998件。前四半期の2059件から半減した。

「ウェブサイト改ざん」は311件で、前四半期の362件から14%減。サイトを閲覧すると「Adobe Flash Player」のアップグレードを求める偽警告が表示されるよう改ざんされたケースなども確認されている。

(Security NEXT - 2023/07/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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