フィッシングサイトが最多記録を更新 - 報告数も高水準
7月に報告されたフィッシングサイトのURL件数が最多記録を更新し、2カ月連続で5000件を超えた。報告も前月同様1万6000件超となっている。
フィッシング対策協議会が7月に報告を受けたフィッシング攻撃の状況について取りまとめたもの。
同月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数は1万6767件。最多件数を更新した6月の1万6811件から44件とわずかに減少したものの、依然として高い水準を保っている。
フィッシング攻撃に用いられたユニークなURLは5536件で、最多記録を更新した6月の5481件をさらに55件上回った。3月以降は4000件台前半で推移していたが、6月に一気に5000件台に突入。2カ月連続で5000件を超えた。
悪用されたブランド件数は52件で前月から6件減。特に報告数が目立つブランドは「Amazon」「LINE」「楽天」「Apple」で、これらの4ブランドで報告数全体の約90%を占める。特に「Amazon」関連のフィッシングが多く、全体の約62%にのぼった。

フィッシング攻撃の報告数およびURL件数(画像:フィ対協)
(Security NEXT - 2020/08/06 )
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