フィッシング報告約19万件 - URLは前月比1割減
2025年8月に寄せられたフィッシング攻撃の報告件数は、前月から約14.6%減少した。一方でeコマースや金融関連の報告数の割合に増加が見られた。
フィッシング対策協議会によれば、8月に寄せられたフィッシング攻撃の報告件数は19万3333件。1日あたりに換算すると約6236.5件だった。
前月の22万6433件から約14.6%減。1日あたりの件数も前月の約7304.3件から改善しているが、依然として20万件近く、15万件以下で推移した2025年初頭と比較すると高い水準にある。
報告されたフィッシング攻撃の業種を見ると、「EC関連」が約22.0%で最多だった。前月の約14.1%から7.9ポイント増加している。「クレジット、信販関連」が約21.8%、「証券関連」が約16.8%、さらに「航空関連(約7.8%)」「金融関連(約7.8%)」「モバイル関連(約4.8%)」「交通関連(約4.4%)」が続く。
フィッシング攻撃で悪用されたURLは7万6283件。前月の8万5272件から10.5%減となった。1日あたり平均約2460.7件の報告が寄せられている。

フィッシング攻撃の報告件数およびURL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/09/29 )
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