Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サーバ証明書、最長でも約13カ月 - 毎年更新が必須に

しかし2020年に入り、Appleが「macOS」や「iOS」のルートCA証明書において、同年9月1日以降に発行されたサーバ証明書で398日を超えたものについては信頼しないとする方針を2月のCAB Forumで表明。これを皮切りに、「Chrome」を提供するGoogleや、「Firefox」を提供するMozilla Foundationなども6月に同様の方針を示した。

現状は、あくまで各ブラウザベンダー独自の決定であり、CAB Forumのガイドライン「Baseline Requirements(BR)」の改定には至っていない。

しかし、主要ブラウザベンダーではガイドラインの改定に関わらず、独自に短縮化することを決定しており、期限を経過した証明書を信頼せず、対象となるブラウザから接続できなくなるおそれもあることから、長期証明書の利用は非現実的だ。

ブラウザベンダーの動きを受け、GMOグローバルサインやサイバートラスト、エントラストジャパンなど証明書を発行する認証局も「BR」の改定を待たずに、従来提供してきた有効期限2年間のサーバ証明書について終売を決定している。

8月末までに発行された有効期限2年間の証明書は影響を受けないとされているが、9月以降に再発行した場合は対象となる可能性も指摘されている。また利用者によっては今後更新頻度が増加するため、更新漏れなど生じないよう注意が呼びかけられている。

(Security NEXT - 2020/07/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
【特別企画】サイバー攻撃の標的はOS以下のレイヤーへ - 求められる「信頼たる端末」
マイナカード交付通知書などを誤廃棄、流出は否定 - 静岡市
「OpenSSL 3.5」に設定と挙動異なる脆弱性 - コピペミスで発生
小学校と幼稚園で卒業証書台帳の紛失が判明 - 尼崎市
サイバー攻撃による個人情報流出が判明 - HOYA
「FortiOS」関連で2件のセキュリティアドバイザリ - Fortinet
小学校で卒業生台帳が所在不明、鍵付金庫で保管 - 葛飾区
米当局、Ivanti製品の脆弱性に注意喚起 - 侵害痕跡なくとも初期化検討を
ストレージ仮想化ソフト「IBM Storage Virtualize」の一部プラグインに脆弱性