マルウェアとの遭遇率、3年で約半分に - MS調査
ランサムウェアとの遭遇率についても、前年より全体で40%減となり、2019年は0.03%。割合が高い国を見るとモザンビーク、ガーナ、ウズベキスタン、エチオピア、モンゴルが上位に入った。一方アイルランドや日本をはじめ、フィンランド、デンマーク、イギリスが低い遭遇率となっている。
日本は、アイルランドに続く低さで0.005%と平均を大きく下回った。ただし、ランサムウェアの遭遇率が下がった背景には、カスタマイズした攻撃への移行が指摘されている。不特定多数を狙う攻撃から、特定の地域や産業、個別のビジネスなどへ標的がシフトしている可能性もあり、引き続き注意が必要だ。
一方ウェブサイトへ訪れた際、ブラウザやプラグインなどの脆弱性を悪用してマルウェアへ感染させる「ドライブバイダウンロード(DBD)攻撃」については、検索エンジンである「Bing」に登録された10万件のURLに対して8件、0.08%の割合で存在していた。2017年の0.13%、2018年の0.09%から割合は下がっている。
割合が高いのは、イラン、ロシア、シンガポール、米国、インドだった。一方割合が低い国としては、ニュージーランド、オーストラリア、スイス、韓国、ベルギーが上位に入っている。
日本は0.04%で、前年の約3倍に拡大しており、平均を大きく下回るが、低遭遇率の上位10カ国には入らなかった。アジア地域を見ると、シンガポール、インド、香港など、金融取引やフィンテック事業が盛んな地域で割合が高くなる傾向が見られたという。
(Security NEXT - 2020/06/29 )
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