Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

千葉銀装うフィッシング攻撃 - 「不正画面の事例」リンクでも偽サイトへ誘導

フィッシング対策協議会は、「千葉銀行」の利用者を狙ったフィッシング攻撃が発生しているとして注意を呼びかけている。

「アカウントの異常」「一時的に口座を制限する」など、不安の煽るフィッシングメールを送りつけて偽サイトへ誘導し、アカウント情報をだましとるフィッシング攻撃が確認されたもの。

問題のフィッシングメールでは、「安全にお取り引きいただくために」「一時的にこの口座を制限しますのお知らせ」「アカウントの異常な状態と解決手順について」など少なくとも3種類の件名が用いられている。

メールの本文では、ウェブサイトへアクセスして更新しないとアカウントを停止するなどと説明し、ログインを促すリンクを用意。さらに「当社WEBサイトに似せた不正画面にご注意ください」などと注意喚起の記載があり、「不正画面の事例はこちら」としてリンクも記載されているが、同じく偽サイトへ誘導するリンクだった。

4月27日の時点でフィッシングサイトの稼働が確認されており、フィッシング対策協議会ではJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似したフィッシング攻撃へ注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
活かしきれないセキュリティツール、機能の重複も - Fastly調査
減少傾向続いたフィッシング攻撃、5カ月ぶりに増加
スマホ利用シーンの脅威トップ10を発表 - JSSEC
クレカ会社装うフィッシングサイトの割合が激減 - 5%ほどに
フィッシングURLが大幅減 - 10カ月ぶりに1万件下回る
政府、クレカ会社にフィッシング対策強化を要請 - DMARC導入など
「情報セキュリティ10大脅威 2023」 - 組織は「ランサム」が引き続き首位
2022年4Qインシデント件数は減少 - ウェブ改ざんなど減少
2022年のサイバー攻撃、前年比38%増 - 教育分野への攻撃増加