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セキュ対策先進企業、自動化や機械学習に注力 - 検知や復旧速度に差

サイバー攻撃対策への投資で高いパフォーマンスを得ている企業と、平均的な企業では、検知復旧能力や事故の発生状況において数倍の差が見られるとの調査結果をAccentureが取りまとめた。

同社が、日本を含むアジア太平洋、北米、南米、欧州の16カ国24業界で、年商10億ドル以上の企業における経営幹部4644人を対象に、2019年4月から5月にかけてサイバーレジリエンスへの取り組み状況について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。

同調査によれば、企業のIT予算に占めるサイバーセキュリティ分野の割合は平均で10.9%。組織におけるセキュリティ侵害の平均発生数は22件で、前年の30件から27%減少した。39%で50万件を超える顧客情報の漏洩を経験している。

同社は、「攻撃を阻止した回数」「攻撃検知速度」「復旧速度」「被害の軽減度」の4項目において、3項目以上で高いパフォーマンスを発揮している企業を、サイバーレジリエンスにすぐれた「リーダー」と分類。

調査対象において「リーダー」に該当したのは全体の17%で、続く「第2集団」にあたる74%は、サイバー攻撃へ平均的な耐性能力を備えていた。

(Security NEXT - 2020/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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