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中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」

情報処理推進機構(IPA)は、「2021年度中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査」の報告書を取りまとめた。

2021年10月から12月にかけてオンラインのアンケート調査を実施し、結果を取りまとめたもの。中小企業の経営層2819人をはじめ、ITおよびセキュリティの担当者561人、一般従業員などあわせて4074人が回答した。

回答者の93.3%が業務用のパソコンやタブレット、スマートフォンを利用。利用していないとの回答は4.3%だった。回答者の81.7%がマルウェアを脅威と捉えており、不正アクセスについても76.5%が脅威と認識している。

セキュリティに関する専門部署があるとの回答は7.7%。31.5%は兼務となるが担当者が任命されていた。一方、49.2%は組織的な対応を行っていない。

業務用機器を利用している回答者へ過去3期におけるセキュリティへの投資状況を尋ねたところ、「投資していない」が33.1%。49.2%についても「100万円未満」と回答しており、あわせると8割を超える。

投資をしていない理由を尋ねたところ、「必要性を感じていない」が40.5%、「費用対効果が見えない」が24.9%、「コストがかかり過ぎる」が22.0%だった。

(Security NEXT - 2022/04/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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