フィッシング報告が過去最多を更新 - 悪用URLは減少
7月のフィッシング報告件数は、前月比23.4%増となり17万件を超え、過去最多を記録した。ヤマト運輸をかたるケースが急増しており、全体の約3割を占めたという。
フィッシング対策協議会によれば、同月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は17万7855件。前月の14万4160件から23.4%増加した。1日あたり約5737.3件の報告が寄せられている。
報告件数は、2月に5万件半ばまで減少したものの、その後5カ月連続で上昇。これまで最多だった2023年10月の15万6804件を大きく上回り、過去最多となった。
報告が大きく増加する一方、フィッシングサイトに悪用されたURLは、前月の5万4991件から約29.8%減少し、3万8591件となった。1日あたりに換算すると約1244.9件となる。
フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.cn」が約50.0%でもっとも多く、「.com」が約36.8%、「.net」が約3.1%、「.dev」が約2.8%と続く。

フィッシング対策協議会で対応した報告やURL件数の推移。7月は報告件数が過去最多となる一方、URLは減少している(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/08/23 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「再配達にはサービス料」、クレカ情報など狙う偽日本郵便に注意
健康靴の通販サイト、個人情報流出の可能性
個人情報含む国勢調査世帯一覧を紛失 - 荒尾市
闇サイトでの個人情報流通を契機に不正アクセス判明 - 不動産管理会社
委託業者の別自治体向け納品ファイルに個人情報 - あま市
USBメモリを紛失、発信機履歴から誤廃棄の可能性 - 福井大病院
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供